祖父母が認知症や身体機能の低下により介護施設に入所する必要に迫られた。しかし入所する方の経済状況・身体状態では受け入れてくれる施設がなかなか見つからない…今回の記事はそういった事情でお困りの方の助けになればと、私の体験も含めた記事となります。介護施設探しでお困りの方、参考までにご一読下さい。
目次
介護施設を見つけやすい人
「親の認知症が酷くなったから、そろそろ入居できる介護施設を探さないと・・・」
経済的に余裕があり支えてくれる親族がいる場合は選択肢が多くなりますので比較的介護施設を見つけやすいでしょう。上記の条件に加えて認知症(原則、要介護度3以上)が進んでいる場合は、利用料が安い「特別養護老人ホーム(以後、特養と呼びます)」への入居も選択肢に加えることが可能になります。(※特養の人気は高く入居まで何か月も待たされることもあります)
介護施設を見つけにくい人
- 年金収入が年額160万~180万位で預貯金が無い
- 身体機能が低下しているため、介護サービスの利用が必要
- 身近に支えてくれる親族がいない
- 認知症の症状がほとんど無い
上記の条件にあてはまるほど、施設探しに苦労されることになるでしょう。介護サービスが必要な方は、施設利用料に加えて介護費用がかかるため(特にオムツ代は高い)介護サービスの内容が増えれば簡単に数万円の費用がかかります。またほとんど場合入居契約前の段階で「保証人」を求められますので身寄りのない方は入居を断られることが少なくありません。保証会社や後見制度を利用する方法もありますが保証会社に保証料を支払えないケースが多く、後見制度を利用する場合も認知症の症状がほとんどないと「後見」の審判が降りにくいのが現状です。
どうやって施設を見つけたか
実は私も、お客様の介護施設探しで大いに苦戦して、3ヶ月以上パソコンのキーを叩き続けても、お客様の条件に合う施設を見つけられませんでした。毎朝目が覚めて最初に頭に浮かぶのが「お客様の施設、どうやって見つけよう」で、そんな憂鬱な毎日が続きました。
しかし状況は、あっという間に好転することになります。きっかけはある方がLINEで送付してくれた施設紹介の資料でした。条件を見ると確かに通常の老人ホーム等に比べて利用料は安いのですが、やはりお客様の経済状況では入居は難しい施設でした。チラシの下部を見ると「ロイヤル入居相談室」という、介護施設紹介サービスらしき番号が記載されているのを見つけ、
「せっかく資料を送ってもらったので、ここに電話相談だけでもしてみよう・・・」
担当者さんはとても丁寧に対応して頂き(ここまでは他の施設紹介サービスも同じですが)担当者さんに尋ねられるままに私はお客様の状況を話しました。いつもの流れですとこの後は「それでは資料の方をお送りしますので、お客様のご住所をお伝えください」と、全く条件に合わない施設のパンフレットが事務所に送られて終わりになるのですが、ロイヤルの担当者さんは、驚く提案をあげてくれたのです。
「それでは田端さんとお客様と私の3人でご相談させて頂きたいので、連絡先とご都合の良い日時をお伝え頂けませんか?」
私は「えっ、来てくれるの!?」と危うく口に出しそうになりました。
私が今まで相談した介護紹介サービスは
相談⇒資料が山の様に送られてくる⇒しかしお客様の条件に合う施設は無い。
このパターンが殆どでしたが、ロイヤルさんの担当者さんは、お客様のところまで足を運んで相談に乗ってくれると言うのです。
その後、約束した日時に担当者さんと面談になったのですが担当者さんはお客様と私からヒアリングをした後「お客様の状況で入居可能な施設を知っています。現在空きがあるか確認しますね」
担当者さんはすぐにその場で施設に連絡をして頂きました。
「良かった、ちょうど一室空いているそうです!」
私とお客様はその日の内に担当者さんと施設見学に向かい、お客様も入居を決断し、ロイヤルさんの担当者さんと面談した、たった一日でお客様の施設が見つかりました。
3カ月以上施設探しで苦しみましたが、施設が見つかった時の安堵感は、今でも忘れられません。
まとめ
ネット検索でヒットする施設紹介サービスはある程度条件のいい人を対象にしている場合が多く、条件の厳しい人に合った施設はなかなか見つかりません。今回のように親身に相談にのってくれる紹介サービス事業者を根気強く探すことが一番の近道かもしれません。
あなたにマッチすることを願って今回施設を見つけてくれた業者さんをご紹介して終わりたいと思います。