時間のかかる相続の事務処理の流れ
大事な親族がお亡くなりになり相続が発生し相続人になられた方は、被相続人(亡くなられた方)の銀行預金の解約・不動産の登記・年金の手続き等の様々な事務処理に追われることになるでしょう。まずは自身が相続人であることを証明するために被相続人・相続人の戸籍謄本を集める必要があります。集めた戸籍を使って銀行への預貯金の払戻の手続き、不動産登記や年金の手続きを行うことになるのですが、ほとんどの手続きで担当者は下記の事務処理を行う流れになります。
- 必要な戸籍が全て揃っているか入念にチェックする
- 提示された全ての戸籍等の書類を印刷する
銀行での預貯金の払戻手続きでは、手続きに1~2時間以上かかる場合がほとんどです。被相続人が口座を複数お持ちの場合は当然それぞれの銀行で手続きを行うことになり、その都度時間を割かれることになるでしょう。また、集めた戸籍の量が多いと更に手続きにかかる時間は増します。(特に兄弟間の相続は集める戸籍が多くなります。)これでは相続人の負担が大きいのは明らかです。そこでお勧めするのが今回ご紹介する法定相続情報です。
法定相続情報とは
相続手続きにおける相続人の負担を軽減するために設けらた制度で、法務局が作成した相続関係を証明する書類を銀行等に提示することで手続きの簡略化を行える制度です。とはいえ被相続人・相続人の戸籍を集める作業は必須で、集めた戸籍を法務局に提示する必要があります。加えて法定相続情報の申し出には法定相続情報一覧図をあらかじめ作成し、申出書と共に提出する必要があります。以下に法務省のリンクを貼っておきますのでよろしければご活用ください。
https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/page7_000015.html
(リンク先:法務省 主な法定相続情報一覧図の様式及び記載例)
作成された法定相続情報は相続人の負担を大幅に軽減してくれることは間違いないでしょう。私の経験では、銀行の預貯金の払戻し手続きに法定相続情報を提示したところ、手続きは30分程度で終了したケースもありました。法定相続情報は1枚に収まるように作成されていますので、事務処理の負担も少なくなるでしょう。法定相続情報一覧図の作成は比較的作りやすい資料ですが、パソコンや事務処理に慣れていない方や相続関係が複雑なケースでは大変に感じる作業かもしれません。そこで田端洋海行政書士事務所ではおひとりでお困りな方にむけ、戸籍収集や相続手続きなどの無料相談を実施しております。疲れてしまう前に話しをしてみませんか?